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「利益追求以外の何か」が企業の存在価値として注目されている昨今。企業選択の大きな動機の一つとして認知され始めた企業の社会的責任(CSR)について、みんながどんな意識を持っているのかチェックしましょう!
株式会社ジェイ・ブロードが平成21年3月3日〜平成21年4月5日の間に「就職ウォーカーNet」に会員登録した全国の主要大学生に対してアンケートを実施。有効回答者は894名(男子学生424名、女子学生451名、不明19名:内大学院生105名)でした。
就職活動を行う学生のほとんどがインターネット等を通じてすでに企業研究に着手している時期だったからか、CSRに関する認知度は7割を超えています。
CSRについて「知らない」と回答した学生の中にも、「企業選択する上でCSRという視点が必要」「CSRに関する企業の活動情報について詳しい情報が知りたい」と回答している人がいるのは、このアンケートをきっかけにCSRに関心を持ったからでしょうか。
企業のCSR活動は、一般的に「環境への取り組み」「消費者への情報公開」「従業員への配慮」の3つに大別されるとされています。学生の関心はいずれの分野も高くなっていますが、就職を強く意識している時期だけに、「従業員への配慮」に関するCSR情報を望む声が86.4%と、最も高くなっています。
では、就活活動を行う学生は、各項目に対する取り組みについて評価できるのはどんな企業だと認識しているのでしょうか?各項目の具体的なランキングを見てみましょう。
| 順位 | 企業名 | 業種 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | カゴメ | 食品 | 124 |
| 2位 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 115 |
| 3位 | パナソニック | 電気機器 | 106 |
| 4位 | 東京電力 | 電気・ガス | 88 |
| 5位 | イオン | スーパーストア | 84 |
| 5位 | 関西電力 | 電気・ガス | 84 |
| 5位 | サントリー | 食品 | 84 |
| 8位 | 日立製作所 | 電気機器 | 75 |
| 9位 | シャープ | 電気機器 | 68 |
| 10位 | 中部電力 | 電気・ガス | 63 |
| 11位 | 味の素 | 食品 | 57 |
| 12位 | 伊藤忠商事 | 総合商社 | 54 |
| 12位 | 帝人 | 繊維 | 54 |
| 14位 | 東海旅客鉄道 | 鉄道 | 53 |
| 15位 | 日本たばこ産業(JT) | 食品 | 51 |
| 16位 | 東日本旅客鉄道 | 鉄道 | 50 |
| 17位 | 東京ガス | 電気・ガス | 47 |
| 18位 | 旭化成 | 化学・化粧品 | 46 |
| 19位 | 積水ハウス | 建設業 | 45 |
| 20位 | ライオン | 化学・化粧品 | 44 |
この中でも、カゴメは「環境への取り組み」「消費者への情報公開」がともにランキング1位、「従業員への配慮」も2位と、学生からのCSR活動に対する評価はダントツといって良いほど高いものでした。同社ホームページの「会社情報」では「社会・環境報告書」「食育支援活動」「安心・安全への取り組み」といったCSRの3項目にちょうど重なる専用ページがあり、企業研究のためアクセスした学生の着目率は相当高かったものと考えられます。同様にパナソニックや関西電力もCSR専用ページを設け、巨大企業であるだけに総花的になりがちではあるものの、そのボリュームはカゴメを上回っています。
| 順位 | 企業名 | 業種 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | カゴメ | 食品 | 225 |
| 2位 | サッポロホールディングス | 食品 | 90 |
| 3位 | パナソニック | 電気機器 | 87 |
| 4位 | イオン | スーパーストア | 73 |
| 4位 | 味の素 | 食品 | 73 |
| 6位 | セブン&アイ・ ホールディングス |
スーパーストア | 69 |
| 7位 | 日清食品 | 食品 | 64 |
| 8位 | 関西電力 | 電気・ガス | 57 |
| 9位 | 東京電力 | 電気・ガス | 54 |
| 10位 | 花王 | 化学・化粧品 | 50 |
| 10位 | ワタミ | レストラン・フード | 50 |
| 10位 | 日本マクドナルド ホールディングス |
レストラン・フード | 50 |
| 13位 | 雪印乳業 | 食品 | 49 |
| 14位 | トヨタ自動車 | 輸送用機器 | 44 |
| 14位 | モスフードサービス | レストラン・フード | 44 |
| 16位 | 明治製菓 | 食品 | 42 |
| 17位 | ハウス食品 | 食品 | 40 |
| 18位 | シャープ | 電気機器 | 39 |
| 19位 | サントリー | 食品 | 38 |
| 19位 | 日本たばこ産業(JT) | 食品 | 38 |
| 19位 | 東芝 | 電気機器 | 38 |
| 19位 | 富士フィルム ホールディングス |
化学・化粧品 | 38 |
「消費者への情報公開」では、食品の安全性に関するスキャンダルが話題となってまだ間もないだけに、あらゆる広告メディアで取扱商品の安全性アピールに力を注いだ食品、スーパーストア、レストラン・フードの各業界が上位を占めています。
| 順位 | 企業名 | 業種 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 資生堂 | 化学・化粧品 | 94 |
| 2位 | カゴメ | 食品 | 87 |
| 3位 | パナソニック | 電気機器 | 80 |
| 4位 | ベネッセ コーポレーション |
教育 | 58 |
| 5位 | 関西電力 | 電気・ガス | 57 |
| 5位 | 花王 | 化学・化粧品 | 57 |
| 7位 | 三井物産 | 総合商社 | 56 |
| 8位 | サントリー | 食品 | 53 |
| 9位 | トヨタ自動車 | 輸送機器 | 52 |
| 10位 | エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 通信 | 50 |
| 10位 | オリエンタルランド | その他サービス | 50 |
| 12位 | ワタミ | レストラン・フード | 49 |
| 13位 | 三菱東京UFJ フィナンシャル・グループ |
銀行 | 48 |
| 13位 | 三井住友 フィナンシャル・グループ |
銀行 | 48 |
| 15位 | サッポロ ホールディングス |
食品 | 44 |
| 15位 | 日立製作所 | 電気機器 | 44 |
| 17位 | イオン | スーパーストア | 43 |
| 18位 | 伊藤忠商事 | 総合商社 | 42 |
| 18位 | 東海旅客鉄道 | 鉄道 | 43 |
| 18位 | NTTデータ | 情報 | 42 |
「従業員への配慮」については自社ホームページの中で、CSR憲章と題し「美しい生活文化の創造」を掲げた資生堂が1位。しかし、前述の3社や「環境への取り組み」でも2位となったトヨタ自動車などを除けば、仕事内容に企業文化が反映され、独自性をイメージさせる企業がこのランキングの上位を占めており、必ずしもこれは社員教育や福利厚生といった職場環境の整備体勢だけから評価したものとは限らないようです。
上記のランキングは、それぞれのCSR活動に「力を入れている」と思われる企業名を上位3位まであげてもらい、1位を3点、2位を2点、3位を1点として集計し、作成しました。

学生の情報源は「各企業のホームページ」との回答が68.0%と最多。現在、多くの企業が自社のCSR活動についてホームページ上に報告書を掲載しており、回答した学生の多くが就職活動の準備として、各企業のホームページを研究し終えていたタイミングであったことが理由として挙げられます。
また「新聞やテレビ、雑誌等のマスメディア」が参考にした情報として2位になったことについては、素材の安全性をうたった食品関連業界や環境性能をアピールする自動車関連業界のように、新聞やテレビといった各マスメディアの企業広告から、CSR活動への取り組みをイメージさせた結果を反映したものではないかと思われます。









